特長
MAS(Manifest Anxiety Scale)は1953年J.A.テイラーがMMPIから50項目を選出し、顕在性不安尺度として発表したものです。日本版MASはこの50項目に、結果の信頼性を吟味するL尺度15項目を加え65項目により構成し、16~60歳の広い年齢層で日本標準化を行っています。
精神的、身体的な徴候として表出される顕在性不安の測定尺度として臨床的に定評があり、世界各国で広く使用されています。
★ 併存的妥当性による広範な使用によって、顕在性不安(精神的・身体的な徴候として表出され
る不安)の基標となったテストです。神経症、精神分裂病、心身症にともなう不安の客観的
測定、神経症に対する心理療法の効果の判定や、薬物の心理的影響を調べるのに有効で
す。
★ 短時間で個人にも集団にも手軽に実施でき、CMIやSDSと併用すれば臨床的有効性が高まり
ます。
★ テスト用紙のフォームが袋入式からコピー式に改良されました。
新案のテスト用紙の上側の回答用紙に記入すると下側の記録用紙に転記されます。
採点はコーナーカットした箇所から重なっている用紙をはがして、下側の記録用紙を採点
します。また、使用手引きも改訂し、新たに「臨床医学えの応用(医学編)」が追加されました。