特長
親の養育行動を包括的に評価する質問紙
親の養育行動を、肯定的養育と否定的養育の両側面から、包括的に評価する質問紙です。
各下位尺度は養育行動の重要な概念を包括的にカバーしており、心理、教育、福祉、医療などの多様な領域の現場や研究で活用できます。
養育行動のアセスメントから実際の家族支援につなげるためのツールです。
【検査用紙2種類(トドラー版・標準版)は、対象者の年齢によって使い分けます】
対象者が3歳の場合、実施日の時点で3歳になってから4月1日を迎えたかどうかを判断します。
3歳になってからまだ4月を迎えていない場合はトドラー版を、3歳になってから4月1日を過ぎた場合は標準版を、使用します。
子育てに悩む親を支援する、さまざまな機関で活用できます。
子育て支援のひとつとして
▶現在の養育行動に関する回答を客観的に評価することで、子育て支援の目標設定に役立てることができます。
▶結果を親と共有することで、子育てについて親自身の「気づき」を促すことができます。
▶子どもを支援する機関においても、アセスメントの初期段階に、子どもの状態の評価とあわせて親にPNPSを実施することで、子どもの発達に影響しうる養育行動を知ることができます。
問診やスクリーニングに
約9,000人の回答による基準データに照らした評価ができるため、予防的支援に向けた問診やスクリーニングに活用することができます。
親への臨床的支援・介入の効果検証に
ペアレント・プログラムなどの親支援グループで、介入前後にPNPSを実施することで、プログラムの効果を把握することができます。
研究に
養育行動に関する先行研究の系統的なレビューに基づいて開発され、養育行動を構成する6要素を包括的に測定できます。大規模データに基づいて信頼性・妥当性が検証され、子どものメンタルヘルス、向社会的行動、不登校、いじめ、自傷行為、非行など、多様な変数を予測することが示されています。