特長
SDSは、J.L.Hollandによって開発された世界で広く使われているキャリアアセスメントです。
キャリアに関するガイダンスやカウンセリングのアセスメントツールとして使用できます。また、現在の職業とのマッチング(適合の度合い)を評価することもできます。
回答時間は約30分。比較的短時間で受検、自己診断が可能です。
個人と(職業)環境はお互いに影響しあい、個人のパーソナリティ・タイプに一致したキャリアを選択した人は、満足度が高く、順調で安定したキャリアを形成できる、とホランドは考えます。ホランドによって6領域(RIASEC)に分類されたパーソナリティ・タイプに対応する職業は以下のように分類されます。
R (現実的) 機械や物を対象とする具体的で実際的な職業
I (研究的) 調査や研究のような探索的、研究的な職業
A (芸術的) 音楽、美術、文学など創作的、芸術的な職業
S (社会的) 社会的、対人奉仕的な人と接する職業
E (企業的) 企画や組織運営、経営などのような職業
C (慣習的) 定まった方式や規則に従って行動するような職業
SDSには職業興味だけでなく、活動性、能力、自己評価といったキャリアに関する多面的な尺度が用意されています。多面的な尺度を用意し、各尺度に対してホランドの6領域のプロフィールを示すことで、職業のイメージが明確になっていない学生や若年層にも信頼性の高い結果を提供できます。
SDSの検査の構成
活動性 ・・・ 仕事に関するさまざまな活動の好みを回答。
能力 ・・・ 仕事に関するさまざまな活動ができるかどうかを回答。また、その能力の可能性を測定する。
職業興味 ・・・ 具体的職業名についての好みの判断。VPI職業興味検査と同じ設問形式である。
自己評価 ・・・ 6領域に関する個人の自己評価。個人内での整合性を高める。