検査用具や質問項目を用いて、自閉症スペクトラム障害(ASD)の評価に関連する行動を観察するアセスメントです。
■モジュールは全5種類。年齢・発達水準に対応した評価が可能です。
・発話のない乳幼児から、知的な遅れのない高機能のASD成人まで、幅広く対応しています。
・5種類のモジュールから、対象者の①表出性言語水準、②生活年齢、③興味・能力にあったもの、を1つ選択し、専用のプロトコル冊子に従って課題の実施や評定、結果の解釈を行います。
■ADOS-2 日本語版からわかること
① 行動の特徴的な側面を、領域ごとに整理して評価できます。
A.言語と意思伝達
B.相互的対人関係
C.遊び/想像力
D.常同行動と限定的興味
E.他の異常行動
② DSMの診断モデルに基づく判定が行えます。
カットオフ値との比較により判定します。モジュール1~4は「ADOS-2 診断分類」、乳幼児モジュールは「ADOS-2 懸念の程度」の判定が可能です。
③自閉症スペクトラム症状の程度の目安を知ることができます。
「モジュール1または2を実施した2~14歳」、および「モジュール3を実施した2~16歳の対象者」には、「ADOS-2比較得点」が用意されています。
「ADOS-2比較得点」は、ADOS-2で評価される自閉症スペクトラム症状の程度を、同じ生活年齢・言語水準のASD児と比較して表す指標です。症状の経時的変化の解釈にも活用できます。
【活用方法】
☑ 包括的な臨床診断のために
自閉症・自閉症スペクトラム障害(ASD)の他の評価手段や情報とあわせて活用することで、包括的かつ精度の高い臨床診断が可能になります。
☑ 早期診断に向けて
乳幼児モジュールは、将来的にASD診断につながりうるリスクを評価し、継続的な経過観察の必要性を判定するのに有用です。
☑ 効果的な支援・介入のために
対象者の行動特徴、強みや困難を詳細に把握し、支援・介入計画に役立てることができます。
☑ 重症度の指標として
現時点で観察される自閉症スペクトラム症状の重症度、あるいは症状の経時的変化の指標として活用いただけます。
ADOS-2:Autism Diagnostic Observation Schedule Second Edition (エイドス・ツー)
出版社 | 金子書房 |
原著 | C. Lord, M. Rutter, P.C. DiLavore, S. Risi, K. Gotham, S.L. Bishop,R.J. Luyster, & W. Guthrie |
監修・監訳 | 黒田 美保、稲田 尚子 |
対象年齢 | 月齢12ヶ月以上 |
所要時間 | 40~60分 |
価格 | 乳幼児モジュール(モジュールT) 4,950円 5名1組 12~30ヶ月 モジュール1 4,950円 5名1組 無言語~2語文レベル 31ヶ月以上 モジュール2 4,950円 5名1組 3語文で話すレベル モジュール3 4,950円 5名1組 流暢に話すレベル(子ども・青年) モジュール4 4,950円 5名1組 流暢に話すレベル(青年・成人) マニュアル 27,500円 |