特長
感覚刺激への反応傾向を4つの象限(Dunnの感覚処理モデル)から評価する、Adolescent/Adult Sensory Profileの日本版です。
対象者が自分で質問票の項目に回答し、検査者がスコアを集計します。
質問票は「味覚・嗅覚」「動き」「視覚」「触覚」「活動レベル」「聴覚」の6つのセクションに分けられ、計60問の項目で構成されています。
4つの象限(「低登録」「感覚探求」「感覚過敏」「感覚回避」)のそれぞれについて、年齢群別のカットスコアを用いて5段階で評価します。
それぞれの象限で「高い」場合と「低い」場合について、どのような支援が有効なのかのガイドラインが示されています。
6つの感覚処理カテゴリー内あるいはカテゴリー間で、項目スコアがどのようにまとまっているかを検討するための「パターン別スコア表」が用意されています。
他者評定式の「感覚プロファイル」との併用により、例えば保護者と子どものニーズに対して、よりよい育児ストラテジーを特定するといった活用ができます。
教育、医療、研究、福祉など、幅広い分野で、評価対象者の感覚処理傾向を考慮した支援を立案する際に有益な情報が提供されます。