特長
適応行動の発達水準を幅広くとらえ、支援計画作成に役立つ検査です。
標準得点で相対的な評価を行うとともに、「強み(S)と弱み(W)」「対比較」等で個人内差を把握できます。
検査者が対象者の様子をよく知っている回答者(保護者や介護者など)に半構造化面接を行います。
対象者の年齢ごとに開始項目があり、また上限・下限を設定することにより、実施時間の短縮化が図られています。
適応行動領域では、4つの「領域標準得点」と、それらを総合した「適応行動総合点」(ともに平均100,標準偏差15の標準得点)によって、対象者の適応行動の全体的な発達水準がわかります。それぞれの標準得点には、信頼区間、パーセンタイル順位、適応水準、スタナインの統計値が備わっています。
4つの適応行動領域を構成する2~3の下位領域では「v評価点」(平均15,標準偏差3の標準得点)が算出され、領域内における発達の凹凸がわかります。v評価点には、信頼区間、適応水準の統計値が備わっています。
適応行動領域とそれを構成する下位領域はプロフィールを描くことができ、視覚的に対象者の特徴を把握することができます。
下位領域の粗点から相当年齢を求めることができ、対象者の得点がどの年齢集団の平均的水準と一致するかを知ることができます。
不適応行動領域では3つの「v評価点」が算出され、対象者の不適応行動の特徴をとらえることができます。
【領域および下位領域】
コミュニケーション
受容言語、表出言語、読み書き
日常生活スキル
身辺自立、家事、地域生活
社会性
対人関係、遊びと余暇、コーピングスキル
運動スキル
粗大運動、微細運動
不適応行動
不適応行動指標、不適応行動重要事項