対象児童
CSAは、明らかな視覚障害、聴覚障害、運動障害等を伴わない、通常学級に在籍する小学1年生から6年生の支援度をアセスメントすることを目的としています。
視覚障害や聴覚障害、運動障害のある子どもを対象とする場合には、より専門的な観点からアセスメントを実施するなど、評価の方法を検討していくことが必要となります。また、CSAは自閉症、学習障害、注意欠陥多動障害などを診断・判定するものではありません。
通常学級の中で特別な支援を必要とする子ども達
●話をしている人に注目できない/●聞き漏らしや聞き間違いをする/●聞き手に合わせて話をすることができない/●友だちの感情や立場を理解できない/●読み間違いや飛ばしよみをするなど、読むことに困難を示す/●個数を正しく数えたり、順番を正しく数えたりできない/●足し算、引き算、掛け算など算数の計算に困難がある/●課題に集中できない/●席に座っていることができない/●友達と協力し合うことができず、対人関係をうまく築けない。
このような子ども達が、どのような支援を、どの程度必要としているのかを客観的にアセスメントします。
CASは、以下の12領域から構成されています。
Ⅰ学習支援 | Ⅱ行動支援 | Ⅲ運動支援 |
聞く | 注意 | 微細運動 |
話す | 多動・衝動性 | 粗大運動 |
読む | 対人関係 | |
書く | コミュニケーション | |
数の理解 | | |
計算 | | |
実施と結果 CSAは、日頃から児童の教育・支援にあたっている担任教師がアセスメントすることを原則としています。対象児童の支援の状態を思い浮かべながら、各項目について、4段階の基準で評価をおこないます。
換算表から評価点を算出し、用紙の表紙裏にある「子どもの支援度アセスメント整理表」と「子どもの支援度アセスメントプロフィール」にまとめています。
CSA:Children's Support Assessment