特長
日本版マニュアルと検査用紙の完成により、ソンディ・テストの実施と判定が簡便に行えます!
ソンディ・テストは、ハンガリー出身の精神科医であったレオナルド・ソンディにより考案された投映法心理検査です。この度、川村学園女子大学大学院教授 松原由枝先生のご協力により、日本版マニュアルの発刊に至りました。日本版マニュアルと工夫の施された検査用紙により簡便にテストの実施と判定を行っていただけます。
ソンディ・テストは、精神疾患や心身症の病型診断や犯罪者の鑑別診断に大変有効です。また、現在は一般的なカウンセリングへ導入され、教育、産業、人間関係、精神衛生、自己探求などの様々な問題の解決に活用されています。
本テストは、10回法が基本ですがこれにこだわらず、1回法や3回法、5回法などの用い方が可能です。また、実施と採点が簡単にできるため、カウンセラーとクライエントの双方への負担が軽く、限られた面接場面に導入しやすいものです。診断結果はすぐにクライエントにフィードバックでき、気づきを促し治療に活用することができる優れたテストと言えます。
【実施・採点・解釈】
本テストは、10回法が基本ですが、たとえ1回法でもその時のクライエントの深層心理の理解と把握は充分に可能です。また、テストの実施と採点は簡単です。心理テストの初心者でも熟練者でも技量は問われません。解釈についてはある程度の訓練は必要ですが、解釈の基本的な点をおさえれば、深層心理の理解と力動把握は可能です。
◯スイス図版
スイスのソンディ研究所より直輸入した商品です。人の上半身を印刷した48枚の図版です。発行ハンスフーバー社。サイズ100mm×80mm。 ◯マニュアル
目次
はじめに
I. ソンディ・テストとは
II. 施行方法と結果の整理
1. ソンディ・テストの構成
2. 教示方法
3. テスト用具(顔写真)の配置
4. テストの施行(実施)時間
5. 対象年齢
6. テスト結果の整理方法
III. ソンディ・テスト分析の基礎
1. 4衝動ベクターと8衝動ファクターについて
2. ソンディ・テストの分析・解釈の基本
3. その他の指標
IV. ソンディ・テストの具体的な分析方法
1. 辺縁・核心法
2. 補償法
V. ベクター反応・ファクター反応の意味と解釈
1. Sベクター
2. Pベクター
3. Schベクター
4. Cベクター
VI. 事例理解へのアプローチ
VII. ソンディ・テストの独自性と特色
おわりに
◯テストシート、プロフィール表
採点処理と判定を簡便にするために検査用紙に工夫を施しました。クライエントが「好き」「嫌い」と選択した顔写真を記入するテストシートと、プロフィール化するためのプロフィール表の2種類をご用意しました。