特長
就学前の幼児や小学校低学年の児童に適用できる数少ない性格検査です!
保護者などの養育者に対しての質問紙法による検査です(他者評価形式)。養育者が、子どもの日常生活での行動を観察・評価し、その結果を、保育士・教師・カウンセラーなどの援助者が活用します。タイプ分けすることが目的ではなく、性格が形成される基礎段階にある子どもたちを客観的に把握し、養育上必要な配慮を見出すための検査です。
回答時間は短く、実施も簡便で、養育者への負担はほとんどありません。また、結果の解釈に高度の専門的知識を必要としません。
次のような場面・機会で活用できます
① 入園・入学時において、配慮すべき点を事前に発見するために。
② 幼児教室などで、養育者が客観的・分析的に子どもを理解するために。
③ 小児科などの診察で、心理的要因に基づく疾患を発見するために。
④ 児童相談所や教育相談センターなどで、子どもが抱える問題点の概略を把握するために。
⑤ 学校・保育園・幼稚園などで、教育・保育の効果を確認するために。
【診断項目】 質問項目数139問
A 体質的安定 … 身体的(特に遺伝的な要因による)な健康
B 個人的安定 … 情意の適度な緊張による心理的安定
① 顕示性:わがまま、ねたみ、自己顕示、誇張性など
② 神経質:習癖や社会的行動の異常として表出しやすい精神的な反応過敏性
③ 情緒不安:情緒発達が阻止された結果として生じる一般的な不安傾向
④ 自制力:感情を知的にコントロールする力
⑤ 依存性:養育者や周囲の者への甘え、自立した行動など
⑥ 退行性:成長過程で一時的に生じる発達上の後戻り現象
⑦ 攻撃性:暴力、けんか・いさかい、強情、弱い者いじめなど
C 社会的安定 … 家庭や学校・幼稚園・保育所などでの社会的対人関係
⑧ 社会性…特定の対人的な社会的行動の発達状態
⑨ 家庭適応…家庭での心理的安定度
⑩ 学校適応…学校および保育士・教師などに対しての心理的安定度
*各診断項目とも、「%ileプロフィール」によって表示、性格的な特徴を視覚的に捉えることが可能です。