WISC-IVは、1998年の発売以来広くご利用いただいているWISC-IIIの改訂版です。
このたびの改訂では、3つの下位検査が削除され、新しい下位検査が5つ取り入れられるなど、検査の構成が大きく変わりました。また、マニュアルや記録用紙には、さまざまな工夫が施されており、より詳細な分析もできるようになっています。 WISC-Ⅳでは、10の基本検査から全検査IQと4つの指標得点の算出が可能となりました。
◆ 5歳0カ月~16歳11ヶ月の子どもを対象にした、世界でも広く利用されている代表的な児童用知能検査です。
◆ 全15の下位検査(基本検査:10、補助検査:5)で構成されており、10の基本検査を実施することで、5つの合計得点(全検査IQ、4つの指標得点)が算出されます。それらの合計得点から、子どもの知的発達の様相を多面的に把握できます。
◆ 合計得点(全検査IQ、指標得点)、下位検査評価点に加えて、7つのプロセス得点も算出でき、子どもの検査結果についてより詳しい情報が得られます。また、マニュアルには、さまざまなディスクレパンシー比較のための表も掲載され、詳細な分析ができるようになっています。
◆ WISC-Ⅲ、WAIS-Ⅲ、DN-CAS、K-ABCを用いた妥当性検証により、これら既存検査との高い相関が確認されています。
◆ マニュアルや記録用紙には、正確な実施と採点のための工夫が施されており、記録もしやすくなりました。
<WISC-Ⅳの指標と構成する下位検査> 【新しい下位検査】 絵の概念 2~3段からなる複数の絵を提示し、共通の特徴のある絵をそれぞれの段からひとつずつ選ばせる。
語音整列 一連の数とカナを読んで聞かせ、数は昇順に、カナは五十音順に並べかえて言わせる。
行列推理 一部分が空欄になっている図版を見せて、その下の5つの選択肢から空欄にあてはまるものを選ばせる。
絵の抹消 不規則に配置した、あるいは規則的に配置したさまざまな絵の中から動物の絵を探して線を引かせる。
語の推理 いくつかのヒントを与えて、それらに共通する概念を答えさせる。
記録用紙の分析ページを使って、結果の詳細な分析が可能です!
・指標/下位検査レベルでのディスクレパンシー比較 指標間や下位検査間のディスクレパシーを検討するための表が用意されており、有意差の有無や佐の標準出現率についても確認することができます。
・強い能力と弱い能力の判定(SとWの判定) 下位検査レベルで個人内の強い能力と弱い能力を検討するための表が用意されており、有意差の有無や差の標準出現率についても確認することができます。
・プロセス得点の算出とディスクレパンシー比較 積木模様、数唱、絵の抹消の結果から算出できる7つのプロセス得点からも、子ども状態を知ることができます。また、プロセスレベルでのディスクレパンシーを検討するための表も用意されており、有意差の有無や標準出現率について確認することができます。
※1.コンプリートセットには、問題冊子1、問題冊子2、積木、採点盤、実施・採点マニュアル、理論・解釈マニュアル、記録用紙セット(20名分)が入っております。コンプリートセットは箱入りで、アタッシュケースには入っておりません。
※2.別売時の価格です。
※3.記録用紙セットとは、記録用紙、ワークブック1、ワークブック2が各20名分入ったセットです。