特長
自閉症・LD・ADHDなどの場面状況認知やソーシャルスキル獲得に困難を抱える子どもたちへの支援指導を念頭に作成した絵カードです。
「場面の把握と分析と対処」を学ぶための連続絵カードです。
まずは1枚目の絵カードで、場面状況(登場人物の行動やことばや表情、背景にある情報)から、そのポイントと考えられる情報をつかみます。(その場面での重要な情報と副次的な情報を見分けることで、課題を明らかにする)
次に、その明らかになった課題を、自分の経験や既知の知識などを使って分析します。
そして最後に、それらを元に有効な解決方法、対処法を考えます。
絵カードの場面は、可能な限り情報を整理し焦点化した構成になっています。それに対して、現実の日常場面では、混沌とした雑多な情報が一斉に押し寄せてくることが多く、絵カードのようにすっきりと場面状況をつかむことは難しいと考えられます。だからこそ、現実の場面では、その読み違いや、判断や解決策の誤りも少なくないわけです。
まずは、この絵カードの中の整理された情報を把握、分析し、対処法を考えるという練習をしてみてください。それが、現実場面での場面の把握と分析と対処を考える際の下準備の役目を果たすことになると思います。
【イラスト概要】
(1) 一緒に絵を描こうと誘ったが断られた。相手がなぜ断わったのかを考え、どうすれば良いかを知る。
(2) 鉄棒で、隣の子の場所の取り過ぎがうまくできない原因だと怒った。本当にそうか考え、どうすれば良いかを知る。
(3) 「なぜあの子を叱らないのか」と先生に訴えたが先生は応じてくれなかった。その理由を考え、どう言えば良いかを知る。
(4) ローラースケートを貸してくれない子がいた。貸してくれない理由を考え、どうすれば良いかを知る。
(5) 混んだ電車の中で大人の人に「そこ、どいて」と言ったら、大人の人は驚いていた。その理由を考え、どう言えば良いかを知る。
(6) 自分ばかりおいかけてくる子がいる。その理由を考え、どうすれば良いかを知る。
(7)「あなたのこと、嫌いだけど遊んであげる」と言ったら相手が怒った。その理由を考え、どう言えば良いかを知る。
(8) 早く仕上げなければならないのに何もしていない子がいる。みんなが怒っている理由を考え、どうすれば良いかを知る
(9) ゲームをしたいが百円玉がない。本当にゲームはできないのかを考え、どうすれば良いかを知る。
(10) 同じ時間に保健の先生と担任の先生に呼ばれた。二人の先生がそうした理由を考え、どうすれば良いかを知る。 (11)置いてあったコップに泥水を入れて遊んで怒られた。コップがそこにあった理由を考え、どうすれば良いかを知る。
(12)見せてと言っても見せてくれないので怒った。相手が見せてくれなかった理由を考え、どうすれば良いかを知る。
(13)お医者さんに「先生の名は?」と聞かれ、名札を見て答えたが違うらしい。違う理由を考え、どう答えれば良いかを知る。
(14)ゲームがあまりうまくない人に「代わってやるよ!」と言ったのに、代わってくれない。その理由を考え、どうすれば良いかを知る。
(15)ほうきがこわれたが「古いのが悪い」のだから謝らなかった。何が問題なのかを考え、どうすれば良いかを知る。
*この商品は一般の方でもご購入いただけます。