特長
ストレス対処行動のパターンに影響を与える人格特徴を査定
ストレスに対する対処傾向をその人のライフスタイルと断定するためには、そのライフスタイルに大きな影響を与えている要因を考える必要があります。その条件に適合するパーソナリティ調査法として『自我態度スケール EAS』は開発されました。
この『EAS』は、ミュリエル・ジェイムスとドロシー・ジョングウォード共著『自己実現への道-Born to win』の理論を背景にしています。『自己実現への道』には、エリック・バーンによる交流分析とフレデリック・パールズのゲシュタルト療法を統合した実践的な理論が著されています。
『EAS』は、心理カウンセリングを通し、クライエントが自己のパーソナリティの重要な部分、特に生活するのに有効な傾向性を自覚しないことに気づき、その自覚を促す方法として開発されたアセスメントです。
7つの自我態度の傾向を評価します。
1. 批判性 責任・主張・正義
2. 養育性 保護・配慮・慈愛
3. 円熟性 親和・統合・博愛
4. 合理性 現実の吟味・情報収集・理性
5. 自然性 自由・愛情・衝動
6. 直感性 好奇心・創造・操作
7. 適応性 従順・忍耐・しつけ
★ 交流分析(TA)理論を背景に、ストレス対処行動に影響を与える人格特徴や社会との関係性
の特徴を査定します。自己採点方式の検査用紙なので、すぐに結果を診断できます。用紙は
複写式です。
★ ストレス対処行動の傾向の予測を可能とすることで、人格特徴に起因するストレスへの対処
行動特徴を肯定的方向へ変容する心理療法の可能性を開きます。
★ 検査は、個別検査、集団検査のどちらでも実施可能です。また、採点方法についても、 シートに採点方法をわかりやすく説明してあり、特別な監督を要せず、簡単に実施できます。
企業等での組織的なメンタルヘルス、各種病院・福祉施設等での臨床用、学生相談、産業カウンセリング、そして研究用の資料としてご利用いただいています。
なお、『ラザルス式ストレス コーピング インベントリー SCI』で分析されたストレスに対する対処傾向と、この『自我態度スケール EAS』によって描き出されたパーソナリティの特性を統合することで、被検者にはそのライフスタイルの特性をより深く自覚させることができます。
心理臨床診断の方法としては、この2つの検査を組み合わせて実施することをお奨めいたします。
EAS: Ego Aptitude Scale