特長
知能検査や学力検査では測定できない創造性を診断
心理測定の世界的権威であるJ.P.ギルフォード博士は、人間のもつ「知性」には、一般的な知能検査で測定している唯一の生徒を導き出すための思考力(集中的思考力)の他に、知識や経験を活用して多様な発想を生む思考力(拡散的思考力)があると指摘しました。本検査は、ギルフォード博士の考案した拡散的思考力を測定するための創造性テストを日本的に翻案し、標準化したものです。
創造的思考の速さ・広さ・独自さ・深さの4特性を分析
創造的思考力を従来の知能検査ではみていない「速さ・広さ・独自さ・深さ」の角度から捉えます。これらの得点は、知能・学力との相関が0.4前後でほぼ等距離にある独立した機能であることを示しています。 性格との相関が薄い知能や学力と違い、創造性は、自主性・積極性・指導性・向上心などの性格特性と関係が深いことが認められています。
下位テストの構成
1. 応用力・・・身近な物をどのように利用、応用できるかを考える課題
2. 生産力・・・身近な物の改善点を発見し、より良く改良する課題
3. 空想力・・・起こり得ない事態が起きたら、どんなことが起こるかを考える課題
言語式(A・C版)は、特定の物や事柄に対するアイデアを文章で自由に書かせます。AとC版は構成は同じで提示する問題が異なります。複数回実施する場合などに区別してご利用ください。
絵画式(P版)は、図形や絵を用いた課題に対し、絵で回答します。文章力の未熟な小学校低学年でも実施できます。