特長
職業に対する真の興味を探る
職業についての関心は、その名称のイメージなどで左右されることが少なくありません。例えば、同じ職業でも「カウンセラー」と「相談員」では印象がずいぶん異なります。しかし、H-G職業指向検査では、選択項目をすべて絵で表すことにより、このような名称のイメージに惑わされることなく、被験者の真の興味を引き出すことに成功しています。
ある職業や作業、またはそれに関連するものなどを表す絵を3つずつ提示し、最も興味のあるものを選択します。被験者の興味の有無が、絵に対する注目度や理解度に関わり、深層にある興味を引き出します。
様々な分野の組み合わせで具体的に把握
テスト用紙は、男子用と女子用の2種類に分かれており、男子用は11分野、女子用は12分野の職業についての興味を測定します。説得・書記・機械・音楽・科学・戸外・文学・計算・美術・社会奉仕・演劇・個人サービス(女子のみ)の興味分野から構成され、単独または、その組み合わせによって、より具体的な職業を検索することができます。例えば、説得に関心が高い人は、人と交渉したり、説得するような職業に興味があると判断できますが、他にも計算にも興味があれば会計士、社会奉仕にも関心があればカウンセラーといった職業を考えることができます。興味の有無は得手不得手との関係が深く、特定の分野に対して拒否的態度を示すことがあります。
職業選択の動機を分析します
H-G職業指向検査は興味の方向とその度合いを探るだけでなく、「動機分野用紙」を利用して、その動機も診断することができます。安定した生活ができるから、能力を生かせるから、といった興味の背景にある動機を掘り下げ、進路の決定に大きく影響する問題の有無や職業選択に対する意欲などを探ります。動機は、「家族」、「地位・名誉」、「経済」、「過去の経験」、「能力・性格」、「家庭以外の環境」、「特になし」の7つの中から選択します。
*手採点も可能です。コンピュータで処理の場合は、クラス一覧表と個人診断票が作成されます。