特長
社交不安障害のスクリーニング、重症度の測定に!
社会不安障害(以下SAD)とは、他者からの否定的な評価を恐れることから、人前で話をしたり食事をするといった行動に対して過剰な不安を感じたり、そうした状況を回避する障害です。これまで国内で主に利用されてきたSAD評価尺度、LSAS(Liebowitz Social Anxiety Scale)やBSPS(Brief Social Phobia Scale)では十分評価できなかった身体症状や、日常生活の支障度も評価できる検査として、2009年に刊行されました。
SADは、日本国内に推定で約300万人以上の患者がいると言われている、有病率の高い精神障害ですが、大多数が治療を受けていないとされています。慢性化すると、他の精神疾患を併発する可能性があります。当検査を早期発見にお役立てください。
◆ 過去一ケ月間のSADの重症度を測定します。本検査はSADの診断をするものではなく、対人
緊張度とそれによる障害度を測定することを目的としています。治療効果の判定や、SADのス
クリーニング検査として用いることもできます。
◆ 下の4項目から、SADの重症度を測定します。
・日常生活上の種々な状況における恐怖度
・日常生活上の種々な状況における回避度
・不安の身体症状
・日常生活支障度
◆ 検査用紙1枚で、回答と採点が簡単に行えます。
◆ 10項目の身体症状について評価します。また、DSM-Ⅳ-TRの診断基準、日常生活支障度を
評価する項目も含んでいることが特徴です。
◆ 質問項目は29問。過去1カ月について「ない」、「軽度」、「中等度」、「高度」、「非常に高度」」5段階で回答します。
活用場面
・ 医療・看護・福祉/カウンセリングにて
精神科などでの治療方針の決定や、治療過程における変化の評価の指標に。また、SADのスク
リーニングに
SADS:Social Anxiety Disorder Scale