特長
ロールシャッハ・テストを範としたインクプロット・テストで、投影法の検査でありながら、選択肢法を採用し、集団での実施を可能としています。
次の10項目によって、個人的・社会的適応状況(問題となる性格・行動特性)を診断します。
①自己統制 ②知的効率 ③異常傾向 ④社会的意識 ⑤衝動傾向
⑥情緒不安定 ⑦硬さ・現実吟味 ⑧不快・憂うつ感 ⑨不安 ⑩小児的愛情欲求
ロールシャッハ・テストについての深い知識がない方でも、簡易診断法によって、パーソナリティ診断・解釈が可能です。
A型・B型の2種の用紙があり、A型用紙は15問(全体で75問)、B型用紙は18問(全体で90問)で構成されています。B型は反応数が多く、豊かな解釈ができます。検査時間が限られている場合などはA型の利用がお勧めです。
A型は、マーク式用紙によって、コンピュータ採点・診断も可能です。
自己採点をされる場合は、反応を分類一覧表に転記し、整理表によって集計することによって、形体水準の評定とカテゴリーの数量が簡単に算出できます。
次のような場面で活用できます。
学校現場で
・ 生徒・学生の生活指導用として、日常生活の改善を図るために
人事管理の場面で
・ 採用予定の職種・部署に適した人材発掘のために
・ 職場内での対人関係の改善やメンタルヘルスのための基礎資料として
心療内科、精神・神経科をはじめとする医療現場で
・ 精神科などで患者の治療方針を決定するために
・ 性格の偏り、問題、社会への適応の程度を知るために
家庭裁判所、鑑別所、児童相談所などの機関で
・ 問題行動の原因を探るために
この検査は主に全国の警察や人事委員会でもお使いいただいています。
* 自己採点を行う場合は特に専門的な知識が必要とされます。
* コンピュータ採点処理は「実施担当者向けの一覧表」と「個別に結果詳細が記載される個人票」をお届けします。大人数の受験の際はコンピュータ処理をお勧めします。
* 初めて検査を購入される方は、検査を有効にお使いいただくため、事前に「手引」を読まれることをお勧めします。手引はA型、B型、A型マーク式用紙に共通してお使いいただけます。